ダニエル☆の「あなたのしあわせがわたしのしあはせ」

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過去問解説:キャリアコンサルタント第12回【問31】

問31 ロジャーズ(Rogers, C. R.)の来談者中心カウンセリングにおけるカウンセラーの基本的態度や考え方に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1.カウンセラーは、クライエントに対して無条件の肯定的関心を持つ。
2.カウンセラーは、クライエントとの関係において、心理的に安定しており、ありのままの自分を受容している。
3.カウンセラーは、クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝える。
4.カウンセラーは、クライエントの行動を対象とし、学習によって形成された不適応行動を改善しようとする。
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【解説】
来談者中心療法とは、、、

治療に必要で十分な条件として
⑴二者の心理的接触
⑵来談者は傷つきやすく,不安定で自己不一致の状態にあること
⑶カウンセラーは自己一致congruentしており,統合integratedされていること
⑷カウンセラーはクライエントに対して無条件の肯定的配慮unconditional positive regardを経験していること
⑸カウンセラーはクライエントの内的世界に共感的理解を経験しており、この理解をクライエントに伝達するよう努めていること
⑹クライエントがカウンセラーの受容と理解を少なくとも最低限は知覚していること
の6条件が提示された。

非指示療法とも呼ばれ、指示療法のアンチテーゼとして位置づけられ、PCA(パーソン・センタード・アプローチ)とも呼ばれ、クライエントを尊重する、という立場で行われる療法である。

4,の記述のみが、行動療法についての記述であるため、これが誤りの選択肢である。

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【正答】4