過去問解説:第12回キャリアコンサルタント試験【問47】
問47 キャリアコンサルタントの環境への働きかけに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.相談者の抱える問題に関して所属する部署や経営層とコンタクトをとる必要がある場合は、緊急時を除いて、まずは相談者の了承を得るべきである。
2.企業内の相談者からの相談で、他の専門家と協働して支援する必要がある場合、支援のための資源は社内にとどめ、社外に求めるべきではない。
3.相談者が自らのキャリア形成について考え、それを実現させるための環境を確保できるよう、組織経営の責任者や管理職に必要な働きかけを行うことは、キャリアコンサルタントの大切な役割の一つである。
4.キャリアコンサルタントは、職場環境を労働者にとって健全に保つために、職場の管理職に対する問題点の指摘や教育研修の企画等を関係部署と連携しながら支援していくことも求められる。
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【ダニエル☆の解説】
まずは、キャリアコンサルタントは、人だけではなくマス・組織に対しても、
働きかけを行っていくことが求められていることを思い出しましょう。
あとは、守秘義務があるので、本人と話した内容を、たとえ所属する会社の上司や役員であっても、うかつに漏らしてはいけません。
それが、本人のためになることだと感じても、必ず本人の了承を取るべきです。
ほかの専門家へのリファーに関しては、社内に必ず専門家が存在しているとは限らないので、社外も視野に入れてリファーしていくことが求められています。
自分自身で抱えきれない問題の場合も、ほかの専門家へのリファーを考え、本人の了承のもと、リファーしていくことが求められています。
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【回答】2
誤)社外に求めるべきではない
正)社外に求めていく必要がある