ダニエル☆の「あなたのしあわせがわたしのしあはせ」

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過去問解説:キャリアコンサルタント第12回【問41】

問41 システマティック・アプローチに関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1.信頼関係を構築する際は、温かい雰囲気の中で、相談者が安心して相談できるように心がける。

2.問題が把握できたら解決すべき事柄を明確にし、目標を決定した上で、相談者と契約を結ぶことによりコミットメントを確かにする。

3.方策を実行したら、目標を達成したか、ケースを終了してよいかなど、カウンセリング全体について評価する。

4.ケースの終結を決定した場合は、相談者に同様の問題が再発しても自分では引き受けず、他のキャリアコンサルタントにリファーする。

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【解説】
ケースの終結について、考えなければならないことは、
問題の把握から、問題の解決までが自分の領域であり、再発という観点で見た場合、
その問題を、同じ根源の問題ととらえるか、そうではないか、ということです。

特に、男性の場合、女性に比べてくよくよしている部分が多いと思うんですが、
例えば、同じ女性についての恋愛悩みを後から思い出した場合、
それは、まったく別の問題か、というと、そうではないと思うのです。

他に例を挙げるとするならば、
基本的には、違う組織に属している時に起きた不眠症などの症状があった場合、
じっさいは違う環境に身を置いていたとしても、
根源は同じかもしれない、と考え、アプローチすることが、
必要かもしれませんね。

ということは、再発した場合にクライエントがコンサルタントに再度依頼する場合は、
大いに考えられるわけで、
コンサルタント側から見たら、また別の問題だから、別の人に頼んでもらうようにする、
というスタンス自体がナンセンス、ということになります。

リファーは、
① 問題が煩雑すぎで自分ではどうにもできない、と判断した場合 
② 専門外の領域があるため、専門領域の人に頼む場合

であり、
これは、自分のためではなく、クライエントのことを
最優先に考えた行動であることを認識しないと、

「あ、あの人に見捨てられた」
「え?先生って何でも答えてくれるんじゃないの?」
という投げかけに対して適切な対応ができないと思われますので、
ご注意くださいませ。


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【正答】 4